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初めの記事

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孤独 - 隣の芝生は青い

今時どこにでも転がっていそうで、でもそうそうないようで……やっぱりある複雑な家庭事情の人の話はよく聞かされる。フリーター時代に知り合ったブッチは不憫な子だった。ブッチの母親が彼を産んだのは17歳のときーーいわゆるデキ婚をしたが、父親が働かない系男子だったのですぐに離婚。母親は高校を中退して水商売に足を踏み入れた典型的なパターンだった。「父親の顔、知らないんすよ」ブッチが9歳のとき、母親は再婚した。バ...

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既知 - 賛否の齟齬

変な時間に寝て、起きてする人間だから、おかしな時間に朝飯だか夕飯だか分からない食事を合わせて取る。学生の下校時間にブチ当たって、合間をぬうようにフラフラと近所のホカ弁に足を向けていた。ーー落とし物。一瞬、お守りに見えたそれはフルネームで、おそらくは女性名が印字されていた。きっと下校途中の小学生かなにかが落としたのだろう。個人情報にうるさいご時世にこんなものが落ちていて、ここら辺りはまだ平和なのかと...

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邪魔 - 原発怪談 其ノ四

原発の夜は静まり返っている。ほとんどの出入り業者は夕方には引き上げていくから人気がない。夜霧がかった原子炉はどこか不気味で、無味な、彼自身にはなんら意思のない、見るものが勝手に様々を抱く当たり前を覚える。テ○ドンを撃ち込まれても余裕な頑強さは、**から**れると*****もな……そんな愛しい原子炉ちゃんをぼんやり眺めていて、悪い人が近寄って来た。ハラダさんだ。「ボン、ヒマなんか」ハラダさんは元は大工...

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閑話 - 八十話

賢い悪人でなく馬鹿な善人に嬲られる絶望...

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侵食 - 原発怪談 番外編

ヤマダさんは僕を原発の世界へ引っ張り込んだ張本人だった。元自衛官で、それからは一般社会に馴染めず職を転々としているうちに鬱になった王道パターン。いわゆるボーダー気質で境界性は元より、自己愛性・演技性・反社会性……全ての特徴が余すことなくあ、ピッタンコ。「アイツなんとかしてくれよ」「次にアイツがなにか問題起こしたら、お前も一緒に飛ばすからな!」「アイツ殺してええか?」「代わりにお前(を)殴っていい?」...

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