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初めの記事

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奥拉 - 初見です

幽霊は見えないが、オーラが見えるという女の子がいた。知り合いの当時の彼女で、チエちゃんという非常に献身的で明るい人だった。僕はてっきりスピリチュアルな人だとばかり思っていたが、そうではない。たまたま二人になる機会のあって、話題もないので突っ込んで聞いてみた。蓋を開けばチエちゃんはヨガのインストラクターをやっている人で、いつの間にやらそれらしきものが見えるようになったという。長年、気の流れに触れてる...

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卒業 - 人生バンザイ

僕は人の笑顔というものに慣れていない。訝しげな視線やなにか得体の知れないものを見るような目には慣れっこだが、ニッコリ微笑まれるとどうも苦手だ。今から騙しにかかるぞといわんばかりの企みの表情、もはや巣にかかっていてそれに気づかぬ哀れな餌食を嘲笑う繕った顔ーーうがった見方しか出来ない。交通事故に遭った知り合いの見舞いに行く道中、揺られる電車の中で目の前に座るオッチャンが正にそうだった。どことなく目が合...

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警告 - 挨拶は大事

僕は知らない人によく挨拶をされる。すれ違いで深い意味なく交わされる会釈や人違いの話ではない。僕の目つきが悪過ぎて、ついつい頭を下げられてしまった場合でもない。ただ、そんなときはよく分からないでいても、必ず会釈ぐらいは返すようにしている。*ある日、近所のコンビニで原付を停めたところで、地面に不思議なものを見つけた。足元に広がる赤茶けたシミは、叩きつけられたように中心点から飛沫を上げてアスファルトへ染...

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名前 - 入替三昧

団子、饅頭、おにぎり、マシュマロ、ゆで玉子、ご利益のない大仏、縁起でもない福助、誤解招き猫、ラリパッパ星人……よくぞまあ、人様を好き勝手呼んでくれるものだと思う。最後の方なんか、もはやあだ名ですらない。ただの悪口だ。と、いうか、普通あだ名は名前からつけるのが定石なのではないのか?「改名したい」軽い気持ちで、そう考えたことのある人もいるはずだ。名前から安直につけられる不本意なあだ名はさて置き。画数が悪...

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無礼 - 善し悪しは気の持ちよう

母の実家に帰省したときのことだ。突然の大雪に足止めされて日帰りのつもりだったが、急遽、一泊することになった。それはいいが、晩飯を平らげたあとに贅沢した一本を最後でタバコを切らしてしまった。しばらく我慢していたものの、スモーカーは目の前にタバコの箱がないと耐え切れない。明日の朝には帰るのだ。寝てしまえばいい。*気づけば外を歩いていた。歩けば片道40分はかかる道のり、それにこの積雪の中。それでも迷わず...

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