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初めの記事

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漂蕩 - メッセージ・イン・ア・カプセル

お昼に食べるラーメンだけを楽しみに、エロショップへ出勤したある日。店の前に見慣れないライトバンが止まっていて、店長が荷卸ししていた。「おう、これ運んでくれ!」挨拶も抜きにご挨拶だ。タイムカードもまだ切っていないというのに。ーーなんですかコレ?ライトバンの後部座席には大量のダンボールが積まれていた。どうせまたよからぬものでも仕入れて来たのだろう。*「一箱四千円」店長は積み上げたダンボールの頭を自慢気...

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邪魔 - 原発怪談 其ノ四

原発の夜は静まり返っている。ほとんどの出入り業者は夕方には引き上げていくから人気がない。夜霧がかった原子炉はどこか不気味で、無味な、彼自身にはなんら意思のない、見るものが勝手に様々を抱く当たり前を覚える。テ○ドンを撃ち込まれても余裕な頑強さは、**から**れると*****もな……そんな愛しい原子炉ちゃんをぼんやり眺めていて、悪い人が近寄って来た。ハラダさんだ。「ボン、ヒマなんか」ハラダさんは元は大工...

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回想 - 原発怪談

いわゆる原発で出稼ぎをしていたときの話だ。守秘義務がどうの以前に書けないことは山ほどあるが、どこぞの電波でもあるまいし僕は通信妨害を受けているわけではない。ギフハブに監視もされていない。と、いうわけで書けるものは書いてしまうわけだがーー原子力発電所というところは、まあ特殊社会もいいところで、存在そのものがオカルトと言っても過言ではない。あの事故が起きたとき、僕は完全に他人事で発電所・原電(関係者は...

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悪食 - 悪魔の証明

「チーズフォンデュは悪魔の食べ物だ」トンデモな主張をして来たのは、知り合いのムラカミだった。ワキガの味がしてカレーパンは食べれないという女に出会ったことはあったが、悪魔の食べ物とはこれいかに。空飛ぶスパゲッティ・モンスター教の信者ならまだしも、キリスト教徒でもない男が口にした言葉に戸惑う。ムラカミはフッ、と笑って、「って、言うんだよ」当時、4歳になったばかりの自分の娘を指差した。どうやら家族で夕飯...

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隠匿 - 見られたくない、見たくない

タバコを切らして、寝起きに近所の自販機まで買いに出かけたときだ。夜も遅かった。いざ自販機の前まできて、タスポを忘れたことに気づく。それも、すでに大量の十円玉を投入したあとのことだった。当時は自販機でタバコを買うのにタスポが必要なのはもちろん、まだ販売時間に制限のかかっているころだった。(取りに帰っていて間に合うだろうか……このまま大人しくコンビニへ足を運ぶべきか)一枚、また一枚と音を立てて返ってくる...

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